『バレンタインと信教の自由』:ガラテヤの信徒への手紙5章1節(信教の自由を覚える礼拝)

世紀、時のローマ皇帝は戦力の劣化を招かぬよう兵士らの恋愛や結婚を禁じた。しかしキリスト教の司祭であったバレンタインは純粋に結婚を望む者たちのために式を挙げ、処刑されたという。彼の殉教日が2/14。カトリック教会では聖人とされた。所謂「バレンタインデー」の起源とされる説である。▼かつてわが国も生き方や宗教が強制され、言論が規制され、一個人の命よりも国や宗教が大事とされた結果、多くの命が失われた歴史を持つ。▼杉原千畝(1900-1986)は政府やナチス軍よりも神を畏れ、聖書の言葉に後押しされるようにして自由を行使した。彼は人命の尊さを選び取って「命のビザ」を発給し続けた。彼の決断によって救われた命は6000名以上に及ぶ。マルティン・ルターは「キリスト者はすべてにおいて自由の主人であって誰のしもべでもないが、すべての者に仕えるしもべである」と言った。愛によって自ら選び取る道には自由がある。(2020.2.16)