『幼子イエスと共に』:ルカによる福音書2章1—14節

諸事情により親と共にいる事ができず、ある施設で暮らす男の子。彼はクリスマスの話を聞いた後、紙でクレッシュ(キリスト誕生の再現)を作る事になった。見ると飼い葉桶には2人の赤子が寝かされている。1人はイエス、もう1人は僕だという・・。吹き晒しの飼い葉桶で寝かされているイエスが、自分を迎えてくれたのだ、と。涙目になった男の子。きっと彼は、自分を捨てたり、虐待する事のない幼子イエスのそばに、自分の居場所を見出したのだろう・・。幼子はひとりでは生きられない存在である。誰かに抱かれ、誰かと共にいなければ生きる事ができないのだ。クリスマス、そのような弱さと居場所を失っている姿で、救い主イエスはご自身をあらわされた。救い主としてわれらに差し出されている幼子そばに、あなたも招かれている。恐れる必要はない。そこでわれらは救いと希望を抱く者として神の愛に生かされるのだ。(2020.12.20)