「聖霊の力による希望」ルカによる福音11章13-26節

「チェンソーマン」という人気漫画。デビルハンターの主人公は、倒した悪魔を食べることによって、その存在自体を消す能力を手にする。第2次世界大戦の悪魔を食べた後、人々は第2次世界大戦自体を認識できなくなる・・。現実の世界でもチェンソーマンに食べられてしまったのだろうか?まるで過去の戦争による惨禍が存在しないかのようだ・・。巨大な船の乗客にとっては、大きな旋回があっても進路変更に気付き辛い。世界はどこに向かうのか?ルカ福音書によれば、悪魔はこの世の権力や富を仕切っており、下界の主として人間を罪や過ちへと誘惑する存在である(ルカ4:6)。主イエスは誘惑を退け、罪からの救いと平和の道を示された。この世界でどんなに悪しき力が跋扈しているように思えても、われらは悪霊ではなく、聖霊という神の愛と平和の支配下にある。「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。」(ローマ15:13)われらの国籍は天にある。聖霊はわれらを導き、神の国を受け継ぐ保証として希望へと向かせる。(2023.3.12)


2023.3.12(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU