今年は病の中におかれている方々への祈りが絶えずささげられた。晴作昌英神父の「詩」を分かち合いたい。
*病気になったら どんどん泣こう 痛くて眠れないといって泣き 手術がこわいといって涙ぐみ 死にたくないよといって めそめそしよう 恥も外聞もいらない いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て かっこわるく涙をこぼそう またとないチャンスをもらったのだ 自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを *病気になったら おもいきり甘えよう あれが食べたいといい・・・こうしてほしいと頼み・・・正直に・・・自分をさらけだし・・・みんなに甘えよう またとないチャンスをもらったのだ 思いやりと まごころに触れるチャンスを *病気になったら 心ゆくまで感動しよう ・・・新しい朝を迎えることがいかに尊いことか 忘れていた感謝のこころを取り戻し この瞬間自分が存在していることの神秘 見過ごしていた当たり前のことに感動しよう またとないチャンスをもらったのだ いのちの不思議を味わうチャンスを *病気になったら すてきな友達をつくろう 同じ病を背負った仲間・・・義理のことばも 儀礼の品もいらない 黙って手を握るだけですべてを分かち合える あたたかい友達・・・またとないチャンスをもらったのだ 試練がみんなを結ぶチャンスを *病気になったら 必ず治ると信じよう ・・・原因がわからず・・・治療法がなく・・・治らないといわれたとしても あきらめずに道をさがし続けよう 奇跡的に回復した人はいくらでもいる できるかぎりのことをして 信じて待とう またとないチャンスをもらったのだ 信じるよろこびを生きるチャンスを *病気になったら 安心して祈ろう 天にむかって思いのすべてをぶちまけ どうか助けてくださいと必死にすがり このわたしを愛して・・・わが子として抱きあげるほほえみにすべてをゆだねて手を合わせよう またとないチャンスをもらったのだ まことの親に出会えるチャンスを *そしていつか 病気が治っても治らなくても みんなみんな 流した涙の分だけ優しくなり 甘えとわがままを受け入れて自由になり 感動と感謝によって大きくなり 友達に囲まれて豊かになり 信じ続けて強くなり 自分は神の子だと知るだろう 病気になったら またとないチャンス到来 病のときは恵みのとき」(「だいじょうぶだよ」晴作昌英<女子パウロ会>より)いかなる境遇にあっても、それはさておき、そこに隠れた恵みを発見し、喜び、祈り、感謝をもって神が私たちに望まれる道を歩んでいきたい。(2024.12.29)