「ラグビーの起源とされたクリスチャン」:エレミヤ書9章22−23節

グビーラグビーワールドカップ2019日本大会が開幕した。「ウェブ・エリス・カップ」優勝トロフィーの名称にはラグビーが生まれるきっかけになった人物の名前が付いている。1823年、英国の名門私立学校ラグビー校の学生だったエリスが、フットボールの試合中にボールを持ったまま走り出したことが誕生秘話とされている。またラグビーの「One for all, all for one」というチーム精神、試合終了を告げる「No side」(試合が終われば敵味方なく互いに健闘を称え合う)など、「キリストの紳士たれ」という精神が根底にある。エリスは卒業後、牧師となって神と人に仕えた。▼クリスチャンは立派な人物であるというイメージをしばしば抱くが、神の前では誇らしいものが皆無なのがキリスト者の自覚であろう。真実は不明であるが、ラグビーが意図的ではないものの結局、反則から生まれたのであれば、誇らしいことではない。だが驚くべきことに、時に自慢できないような人間の生の姿から、神は思わぬ恵みを引き出されることがある。自分の良さや誇り、力にのみ目を向けるのではなく、弱さのうちにも計り知れない恵みを与える主を知る事、そこに私たちは招かれている。神は恵みを与えることを喜びとすると預言者は告げる。「恵み」それは本人の力が及ばない領域に働く神の善意である。(2019.9.22礼拝説教より)

 

「主はこう言われる。知恵ある者は、その知恵を誇るな。力ある者は、その力を誇るな。富ある者は、その富を誇るな。むしろ、誇る者は、この事を誇るがよい目覚めてわたしを知ることを。わたしこそ主。この地に慈しみと正義と恵みの業を行う事その事をわたしは喜ぶ、と主は言われる。」エレミヤ書9章22−23節