『紙芝居—ろうそく物語(文と絵 藤本四郎』—子ども祝福式— マルコによる福音書10章42−45節

(ろうそくものがたり)けんちゃんの家には色んな物がある。冷蔵庫や時計、ぬいぐるみや電球、懐中電灯・・・。皆が自分の自慢話で盛り上がる。そんなある日、台風によって家の中は真っ暗に。自慢していた家電たちは停電となっては全く役に立たないのであった。そこに登場した一本の「ろうそく」。この存在によって暗い部屋が明るくなり皆は歓声をあげ喜ぶ。だが、ろうそくは光れば光るほど、燃えれば燃えるほど低く小さくなっていくのであった。台風が去って朝が来ると、ろうそくはすっかりなくなっていた・・・。自分をなくしてまで、最期まで皆の役に立とうとしたこの主人公の「ろうそく」の姿に、われらは世の光として来られた主イエス・キリストを重ねる。「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を与えるために来たのである」マルコ10:45 人類の罪という暗闇に囲まれる世に、光として歩まれたキリスト。彼は神の身分でありながら身を低くし、自分をなくしてまで、死に至るまで低みへと降られた。そこで、私たちの救いとなられたのである。(2021.11.14)