『再建』エズラ記1章1−3節

亡国と捕囚の憂き目にあった民に驚くべき主の恵みが実現した。主なる神に心を動かされたペルシアの王キュロスが、「帰還して神殿を再建せよ」と布告をしたのだ。エズラ・ネヘミヤ記において展開する神殿の再建は、神からの直接的な語りかけの言葉や奇跡などは見当たらないが、民は「既に『語られ、記された』」神の言葉(律法)を粛々と実行しようとする。かつてはエレミヤが何度語っても聞く耳をもたなかった民であったが、彼の預言が成就している今は以前のようではない。民は大きな喜びを共有した。

 

2022年3月16日に発生した福島沖地震では宮城県でも震度6強の揺れを観測した。この地震によって教会墓地が大きな被害を受け再建が求められている。墓域では6千を超える墓石の被害があって霊園側や業者も対応が追いつかず、先月ようやく調査後の見積が届いたのだが、高額に目が点になった・・・。しかし、このような時でもわれらにまず求められているのは、時がよくても悪くても神の言葉に聞き、礼拝を継続することである。「エズラ」とは、「(神の)助け」の意味があるが、神の助けは必ずあると信じたい。われらが驚くべきは金額の大きさではなく、常に神の恵みの偉大さに驚く群れでありたい。(2022/10/9)

2022/10/9(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU