「個人の尊厳と神の栄光」:コリントの信徒への手紙第一6章19-20節

ジョニー・E・タダ(Joni Eareckson Tada)さんは17歳の夏、水泳中の飛び込みが原因で四肢麻痺となった。以来56年間、左右の手足を動かせない体のまま車椅子生活を続けておられる。死を願いながらも叶わぬ悔しさ、その精神的苦痛は拷問のように耐え難かったと語る。しかし、事故後はうつ病と闘いながらも口に筆を加える画家として作品を描き、歌手としてもアカデミー賞にノミネートされるほどの経歴をもつ。現在73歳のジョニーさんは言う。「自分に力があるのではない。毎朝目が覚めると、ダビデのように必死に神を呼び求めて祈る」と。これまで40冊以上の本を執筆しながら、「Joni&Friend」の創立者として障がいを抱えた人々がキリストにあって希望と尊厳を見出し、その命の権利が守られるために今も活動を続けている。人は、だれもがその存在自体で尊く、厳かで、おかしがたい命を生かされている。どのような姿であれ、境遇であれ、人はその命そのままで尊厳が与えられ、神の栄光を現す生き方へと招かれているのだ。(2023.7.23)

 

「あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。 あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」(コリントの信徒への手紙第一6章9−20節


2023.7.23(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU