「永遠の命の言葉」:ヨハネによる福音書6章60−71節

「謎かけ」を一つ。「中華料理」とかけて、「神が美味しいと言う食べ物」と解く。その心は?「焼売」です。「主(シュ)、ウマイ!」・・・。「謎かけ」は、「その心」を問うことで、真意が伝えられる。主イエスは自らを「命のパン」と語り、象徴的な表現で「永遠の命の言葉」を語った。その真意は、このお方がわれらの心の深いところで必要とする霊的な飢えや渇きを満たす存在であり、永遠の命の源であることを意味している。主イエスの真意を理解しようとしなかった弟子たちが離脱して行く中、主イエスが選ばれた十二人の弟子は「誰のもとにとどまるべきかを」を問われる。ここでの主イエスは弟子の一人の裏切りに対しての「悪魔」発言は文字通りに受け取れば辛辣だ。しかし主イエスの真意は、その生涯での文脈を通して明らかにされる。神と共に歩まず、神に敵対し、誹謗中傷するような存在となったとしても、選んだ者を受け入れ続け、愛し続け、ご自身のもとにとどまるように招き続けることを諦めない姿が主イエスにある。「永遠」をひっくり返せば「今」である。今、あなたは神の変わらぬ愛の中で生かされている。その愛に気付き、神の言葉に生かされて歩む命、それが永遠の命である。一時的ではなく、永遠に価値を失わない生きる命の糧がここにある。(2023.11.19)


2023.11.19(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU