「人は愛するに足り、真心は信じるに足る」2023.11.26(日)ローマの信徒への手紙12章9節

2019年12月4日。中村哲さんが武装集団の凶弾に倒れて4年。彼は、戦乱の続くアフガニスタンの地で医療支援に尽力し、砂漠のように乾いて荒れていた大地に緑をよみがえらせ、65万人もの人々の生活や命を救った。「現地の人々との良い信頼関係があることが、武器よりも何よりも一番大切だ」と語っていた中村さんは、キリスト教徒でありながらイスラム圏において異なる宗教の人々と信頼関係を築き、現地の人たちと最後まで生活を共にされた。自分の信仰に確信を持つことと、他宗教の信仰をもつ人に寛容であることは矛盾しない。どのような宗教や文化の違いがあったとしても、天の下には同じ命があり、人は愛するに十分である。そして真心は信じるに十分なのだ。どのような違いや背景があったとしても、相手が事実としている神性さを侵すことはできない。人は、偽りのない愛と真心に触れる時に信頼関係が深まり、絆が結ばれていく。彼は異文化・異民族の人々と顔と顔を合わせながら、共存共生の平和を創り出す希望を導いた一人である。待降誕節(アドヴェント)に入った。すべての民に対する救い主として来られた平和の君主イエスを迎えよう。(2023.11.26(日)


2023.11.26(日)礼拝講壇生花 by YOSHIKO