『幸の始動』:ルカによる福音書1章39-45節 -第3アドヴェント-

今も人気キャラクターのスヌーピー。原作者のチャールズ・シュルツさんは、教会の仲間に励まされながら「ピーナッツ」の原稿を書き、晩年の作品のなかで「幸福」とは「安心感」なのだというメッセージを台詞に残している。「安心とは、自分がひとりぼっちじゃないって知ってることさ」。誰にもわからないような辛い思いを抱えて孤独や寂しさに囲まれる時、自分を丸ごと受け止めて「ほっ」と安心感を与えられるような気付きや出会い。それはひとり布団に入った瞬間は冷えていても、次第に温もりが生まれるような感覚に近いのかもしれない。われらはすでに神の愛に覆われ恵みに包まれている。その幸いに気付くまでにはタイムラグがある。エリザベトは言う。「幸いです。神の言葉が必ず実現すると信じた方は」(ルカ1:45)「幸」と言う漢字は古来中国で「手枷」を意味したという説がある。重い刑罰を受ける中で手の自由を奪われただけで済んだから「幸い」と言うのが元の意味らしい。マリアは、「私は主の「しもべ(奴隷)」。御言葉通りこの身になりますように、と。神の言葉を手枷とするかのように身を委ねた。しかしそこから「幸い」、クリスマスが始動したと言っても過言ではない。インマヌエル(神はわれら共におられる)と言う絶大な安心感。救いの喜びは、マリアの神の言葉に信じる従順によって全世界に広げられた。幸いは、すでに始動しているのだ。(2023.12.17)


2023.12.17(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU