『恵みと出会う年』:ペトロの手紙第二1章1-2節 ー新年礼拝ー

2024年は新年早々正月の穏やかさが一変。能登半島被災の報に心痛む。自然災害は時や場所を選ばずランダムに起こり得る。人生だれしも避けられない出来事に遭遇するならば、それを受け止める力が切望される。神は耐えらない試練には遭わせない(Ⅰコリ10:13)という。また、主は恵みを与えようとわれらを待ち構えるお方と預言者はいう(イザヤ30:18)。詩編23編の詩人は、「命のある限り、恵みと慈しみはいつもわたしを追う」(6節)と告白する。先立つのは常に神の恵みであり、たとえ死の陰の谷を行く時も、傍におられる主の伴いであり、振り返ればそこには恵みの足跡を見出す出会いにわれらは招かれている。主イエスに従うしもべとして選ばれた者にとって経験する一切の出来事は、神と主イエスを知るための伏線である。いずれ、すべてが恵みとして回収されることだろう。災いや悲しみは目的ではない。神と主イエスを知る出会いに目的があり、今年もそこに招かれている。(2024.1.7)