『キリストを証しする』:コリントの信徒への手紙第二4章5−6節

日本バプテスト連盟協力伝道週間を迎えた。われらはアメリカ合衆国においてはプロテスタント最大の教派である南部バプテストの海外宣教によって形成された群れだ。キング牧師も南部バプテスト出身だが、彼はアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として非暴力をもって差別に対する抵抗活動を行った。肌の色や価値観の違いを超えてつながり、差別なく共に生き合うという夢。それは今もわれらに託されている福音宣教の働きである。連盟に連なる教会・伝道所は現在全国に316ある。総会決議を経て「今、共にキリストを証しする」との標語を掲げ、「今」という時代性が問う課題と向き合いつつ、機構改革に取り組んでいる。地球沸騰化と呼ばれる時代に各地で頻発する自然災害。ミャンマーでの軍事クーデター、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻など世界各地で暴力が際立つ21世紀。われらは協力伝道において連帯し、今、問われている課題と現実の中で、共にキリストを証しする。敵をも赦し愛されるキリスト。人間の罪のため十字架にかけられたままなるキリスト。死より復活され、希望を与えてくださったキリスト。良き羊飼いとして今も群れを導くキリストを証しする。時代は変わっても、キリストは昨日も今日も変わることはない。(2024.2.4(日)