『安全・安心の場所とは?』:ヨハネによる福音書14章23節

安心・安全な場所。「治安」という観点からは1位アイスランド、2位デンマーク、3位アイルランド(trip.com2023)日本では、1位鳥取県、2位島根県。犯罪遭遇率が最も低いのは秋田県(警視庁2022犯罪統計「刑法全体の認知件数」による)。「国や国土」という観点からはどうだろう?日本は、自然的条件から地震、台風、豪雨、土砂災害、津波、火山噴火、豪雪などによる災害が発生しやすい国土である。一方、世界ではカタール・バーレーン・アラブなどの中東は自然災害の発生が比較的少ないと言われる。しかし、ここは安全な場所だと思っていても絶対的保障はない。「安全性」は、不測の事態が起こる事を前提に、ある程度の許容範囲を想定して基準が設定されるが、「安心」の場合はその基準を定められない。なぜなら、実際に安全が担保されていても、人によって不安を感じる場合があるし、逆に危険な状況でも安心と思う人もいる。安全・安心な場所とは、個々の状況や価値観によって異なるのだ。われらは目に見える一時的なもの、過ぎ去るものではなく、永遠に存続する場所に招かれている。それはどこか?それ何か?「信仰的」な観点から言えばただ一つ。神に向かう「祈り」だ。朝の目覚めから就寝までどこにいても確保する事ができる。時間的制約も期限もなく、病にあっても、災難に巻き込まれた時も、孤独な時も、死の間際でさえも、「祈り」という場所に人間は向かう事が可能だ。「祈り」は永遠の居場所、われらのただ中にある神の国なのである。(2024.3.3)