『希望を紡ぐ』ローマの信徒への手紙5章1−4節

「紡ぐ」という行為は、綿や繭から糸状の繊維を引き出し、ひねったり絡めたりして一本の紐にする作業である。希望もまた、細い糸のような信仰が引き出されて撚りにかけられ、つなぎ合わされていくようなものである。苦難は忍耐を引き出し、練達として折重なり、希望を生み出すという。喜び、痛みや悲しみ。一見つながりのない混沌としている出来事もすべてが撚り合わされ、ひとつの希望の綱となって神の愛へと引き寄せられていく。それは希望の源である主イエスがわれらと共に歩み、希望を紡いでくださるからだ。希望はわれらを欺かない。神のご計画によって召された者たちのためには一切が益とされ、無駄ではないことを知るのだ。(2022/5/15)

2022/5/15(日)礼拝講壇生花 by YOSHIKO