『大望に抱かれて』:詩編57編8−12節

東北学院初代院長である押川方義は、仙台を拠点に古川、岩沼、石巻に相次いで教会を設立。大望を抱き、日本の伝道は日本人の手でという信念から仙台神学校(現:東北学院)を開校した。第1期生に島貫平太夫がいる。彼はキリスト教を排撃する目的で研究するが、逆に感銘を受け熱心な信者となった。後に牧師となり「日本力行会」の創始者となった。当初から苦学生の世話をし、教会で開かれている日曜学校の教師をしていた島貫は、当時「笑わない子」として知られていた星良を妹のように面倒を見て、彼女を「アンビシャスガール(大望の少女)」と呼んだ。後の「相馬黒光」である。島貫に紹介されたクリスチャンの相馬愛蔵と結婚した彼女は新宿でパン屋を営む。今もある中村屋だ。元祖クリームパンは相馬夫妻の発案と言われる。今から136年前、大望に抱かれるように始まった伝道。神は御心のままに志を起こさせ、実現に至らせる(フィリピ2:13)。神のわれらへの望み、そのスケールは大きい。心が挫けて萎縮し迷う時にも、神は偉大な志をもってわれらの心を押し広げ、その栄光をあらわされる。(2022/5/22)

2022/5/22(日)礼拝講壇生花 by ISHIMARU