『政治と宗教の分離—信教の自由を守る日礼拝』:マルコによる福音書12章17節(2023.2.5)

昨年から次々と自民党と旧統一教会との関係が明らかにされた。政権維持のためには動員力のある宗教団体との関係は無視できないのだろうが、芸能人や各業界人が、反社会的な団体と関係があれば即、失脚する。しかし、該当議員は誰一人責任をとらず、対話も辞任もしないままミサイル購入や保有のための増税を決めていく。日本はかつて時の政権が神話に基づく国家支配を掲げ、天皇を「現人神」と告白することで侵略戦争を引き起こした。われらは言論が規制され、生き方や宗教や強制され、一個人の命よりも国家や組織が大事とされて、多くの命が失われた歴史の文脈を生かされている。バプテスト教会は、誰からも強制されることなく、主体的に自ら選び取ることの大切さを訴えて来た教会である。「信教の自由」「政教分離」の原則は先達から受け継いだ嗣業だ。一人の声は小さくとも、連帯するなら大きな力となるはず。いのちと平和をもたらす主イエスを告白し、戦争ではなく平和の準備に寄与したい。(2023.2.5)


2023/2/6(日)礼拝講壇生花 by YOSHIKO