『原子力緊急事態宣言は解かれましたか?』詩編46編2−6節(2023.3.5)

首都圏で行われた「脱原発」のパレード。「3・11を忘れない」というプラカードを見た若者が「311って何?」と話していたという・・・。2011年3月11日午後2時46分。東日本大震災によって引き起こされた人災「東京電力・福島第一原発事故」から12年を数えるが、わが国は未だ原子力緊急事態宣言下にあることを忘れてはならない。放射能汚染による避難指示で故郷や住まいを奪われた人たち。「原発さえなければ」との遺言を残して亡くなった相馬市の酪農家の無念さや悲しみ。地震の度に今も原発を案ずる人たちがいることを忘れてはならない。われらの安全基準は100%ではない。唯一、確かなものがあるとすればそれは神の言葉であると信じる。「神はわれらの避けどころ。苦難のとき必ずそこにいまして助けてくださる。」(詩編46:2)

12年前の震災時は会堂が避難所となった南光台教会。Sさんは当時を振り返る。『(あの時は)対話によって互いに辛さや苦しさを共感し分かち合う場となった。それは神が祈りを聞いてくださっており、痛みを分かち合ってくださっているようで「主が共にいてくださる」ことを思った』〔「光あれ〜混沌の地を生かされて〜東日本大震災から10年を数えての証言」(日本バプテスト連盟現地支援委員会)より〕「乏しい人は永遠に忘れられることはなく、貧しい人の希望は決して失われない(詩編9:19)」(2023.3.5)

 


2023.3.5(日)礼拝講壇生花 by YOSHIKO