『喜びへの招き』:ルカによる福音書1章1−4節

今年度は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそキリスト・イエスにおいて神があなたがたに望んでおられることです。」(Ⅰテサ5:16-18)との御言葉が年間聖句に掲げられた。この手紙を記した使徒パウロは、多くの困難、迫害、病いの中にありながら全世界に福音を伝え歩いた。牢獄の中に囚われても「喜び」に生きて各諸教会を励まし、神の望まれる道を示した。そのパウロの伝道旅行中は、「ルカ」という人物が同行しており、協力者として彼の活動を支援したようだ。その人物がルカ福音書の記者でないかとの説が有力である。ルカ福音書は、他の福音書に比べて「喜び」「喜ぶ」「共に喜ぶ」という用例が多く使用されている。また、同じキリストでも「祈る」姿が伝えられている。われらは災いや悲しみ、不幸に招かれているのではなく、「喜び」に招かれている。どのような時にも神との対話、「祈り」に導かれている。星雲は何億という星の集合体でありつつ、中心点をもっている。われらは救い主イエスという中心点に向かって、一際輝く「喜び」「祈り」感謝」という星、その光に照らされながら、ルカ福音書の御言葉を通して喜びを発見し、万事を「感謝」として受け止めることができる道を共に歩んでいきたい。(2024.4.14)