『平和ファースト』: ルカによる福音書10章1—9節

 

学生時代、友達がラーメン屋でバイトを始めたので、仲間と食べに行った。運ばれてきたラーメンには、驚きの具材が。なんと、彼の指がスープに浸かっていたのだ。「おい、指入ってるぞ」と仲間が言うと、彼は涼しい顔で「おれは慣れてるから大丈夫」と返した。このやりとり、お互いがまず「自分ファースト」だ。まず自分の都合や思いが優先されることは悪いことではない。だがそれが強くなると家庭や社会、世界でも争いが絶えなくなる。ルカ福音書10章で、イエスは弟子たちを町々へ派遣するとき「まずこの家に『平和があるように』と言いなさい」と命じた。最初に相手の 平和を願うのだ。世界では、自国の利益を最優先に掲げる動きが顕著になっている。こうした風潮は、人々の間に「排他主義」や「分断」を生み出しかねない。われらは主イエスによって分断ではなく調和、排除ではなく包摂的な神の国の使者として遣わされる。それは「まず平和」を携えて出会いに向かう道だ。神の国は、相手を尊重し、まず「あなたに平和があるように」と相手の幸いを願う姿勢にあらわれる。まず「平和」を願う者でありたい学生時代、友達がラーメン屋でバイトを始めたので、仲間と食べに行った。運ばれてきたラーメンには、驚きの具材が。なんと、彼の指がスープに浸かっていたのだ。「おい、指入ってるぞ」と仲間が言うと、彼は涼しい顔で「おれは慣れてるから大丈夫」と返した。このやりとり、お互いがまず「自分ファースト」だ。まず自分の都合や思いが優先されることは悪いことではない。だがそれが強くなると家庭や社会、世界でも争いが絶えなくなる。ルカ福音書10章で、イエスは弟子たちを町々へ派遣するとき「まずこの家に『平和があるように』と言いなさい」と命じた。最初に相手の 平和を願うのだ。世界では、自国の利益を最優先に掲げる動きが顕著になっている。こうした風潮は、人々の間に「排他主義」や「分断」を生み出しかねない。われらは主イエスによって分断ではなく調和、排除ではなく包摂的な神の国の使者として遣わされる。それは「まず平和」を携えて出会いに向かう道だ。神の国は、相手を尊重し、まず「あなたに平和があるように」と相手の幸いを願う姿勢にあらわれる。まず「平和」を願う者でありたい。(2025.7.27(日))